令和元年ケアマネ試験(後期)過去問題-介護支援分野4
介護保険制度における保険事故として正しいものはどれか。3つ選べ。
1 40歳の人が、重いうつ病となり、家事が困難な状態になった。
2 50歳の人が、業務上の事故により、常時臥床の状態になった。
3 60歳の人が、末期のがんと診断され、食事や排泄に介護を要する状態になった。
4 65歳の人が、交通事故で両下肢麻痺となり、移動に介護を要する状態になった。
5 70歳の人が、転倒により腰椎を骨折して、入浴などに介護を要する状態になった。
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正解:3,4,5
保険事故ってなに?って戸惑う方もいたでしょう。
保険が適用になる条件、つまり、介護が必要な状態になることが介護保険でいう保険事故ですね。
65歳未満の2号被保険者であればいわゆる16疾病が該当します。
おさらいしておきましょう。
- がん(医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る。)※
- 関節リウマチ※
- 筋萎縮性側索硬化症
- 後縦靱帯骨化症
- 骨折を伴う骨粗鬆症
- 初老期における認知症
- 進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病※
【パーキンソン病関連疾患】 - 脊髄小脳変性症
- 脊柱管狭窄症
- 早老症
- 多系統萎縮症※
- 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
- 脳血管疾患
- 閉塞性動脈硬化症
- 慢性閉塞性肺疾患
- 両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
なので、1は重いうつ病ということなので、16疾病には該当しません。在宅サービスの利用に関しては、精神科の自立支援医療などが対象になります。
2は業務上の事故ということで、どういった疾患なのかは書いていないので曲者ですよね。加齢に起因するものではないので、介護保険に該当するものではありません。労災保険が適用になりますよね。
3であれば末期がんなので、65歳未満でも介護保険の対象になります。
4と5は65歳以上なので、介護保険の対象です。
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過去問題(介護支援分野)