ケアマネ受験者数が前年度比マイナスに転じる。ケアマネ人気低下の理由。
ケアマネの試験も終わり、またいつもと変わらない日常が戻ってきたと感じるみなさんも多いと思いますが、
気になるこんなニュース。
14万3200人 7年ぶり減少ケアマネ試験申込者数 8割の自治体で前年度比減 資格の人気に陰り?
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今月19日に実施される第11回介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)の申込者数は昨年より6217人減り、14万3229人となることが本紙の調べで分かった。2002年以降増加傾向にあったが7年ぶりに減少に転じた。1998年の試験開始から11年目を迎え「一通り施設・事業所に行き渡ったのでは」「仕事がきつく人気が落ちている」との行政担当者の声もある。介護職離れが問題になるなか、キャリアアップや待遇改善につながるケアマネ資格の取得を目指す人数にも陰りが出ていることは注目される。 聞き取り調査は本紙が毎年行っているもので、14日までに全都道府県から回答を得た。それによると今月19日に行われる第11回試験の申込者数は14万3229人。前回の14万9446人から6千人余り減少した。 伸び率はマイナス4・2%。なんとかプラスを維持していた昨年の1・4%から、ついにマイナスに転じた。 都道府県別に見ると、昨年より申込者数が増えたのは8・4%増の沖縄、8・3%増の新潟などわずか10県にとどまり、約8割にあたる37都道府県で軒並み減少している。
ということで、受験者数がついにマイナスに転じました。
これは、ケアマネという資格そのものに対する魅力が半減していることによるものといえます。
まず、介護という仕事をライフワークとしていきたいと考える若者が少なくなったことや、 介護労働の労働条件の悪化による離職率の高さからケアマネの受験資格を取得できない人が増えていることがあげられます。
また、医師・看護師をはじめとする医療系専門職にとっては、あえてケアマネの資格をとっても もともと極端な人材不足の職種なので、ケアマネ業務を行うよりも待遇がいいので、ケアマネの資格を取得するモチベーションをもてなくなります。
何より大きいのは、ケアマネの担当者人数制限と報酬単価の問題です。 以前のように、ケアマネを厚遇するという雰囲気は薄くなっているのが現実ではないでしょうか。
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こういった背景から、ケアマネの受験者数が減少したと考えられますが、
まだまだケアマネの人員が全国にいきわたったという状況ではないでしょう(特に都心部は)。
ケアマネという資格が、
今後受験を目指すみなさんにとって、高い意欲を持って受験できるような魅力的な資格であることを願いたいですね。
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